第36回肝類洞壁細胞研究会学術集会 当番世話人
奈良県立医科大学 消化器・代謝内科
教授 𠮷治 仁志
肝類洞壁研究の未来予想図
このたび、第36回肝類洞壁細胞研究会学術集会を2022年(令和4年)12月9日(金)・10日(土)に奈良市・奈良ホテルで開催することになりました。奈良での開催は1987年の本研究会発足以来初めてとなります。長い歴史と伝統のある第36回を担当させて頂きますことを教室員共々大変光栄に存じます。
本研究会が開催された1987年は、折しも私が医学部を卒業した年になります。私自身この35年間で肝類洞壁研究を含めた肝臓病学が大きく変貌したことを肌で感じています。肝炎ウイルスに対する治療は著しく進歩しており、HCVは非代償性肝硬変を含めてほとんどの症例でウイルス排除が可能となり、肝予備能改善や肝発癌抑制が報告されています。HBVに関しても、核酸アナログにより高率に肝細胞障害のコントロールが可能となっています。一方で、近年アルコールやNASHを中心とした非ウイルス性肝疾患が我が国でも経年的に増加しており、最近ではMAFLDの概念も提唱されています。肝類洞壁を含む非実質細胞は、様々な形で炎症、線維化、脂肪化、癌化などの病態に深く関わっており、解明すべき病態や、診断・治療など残された課題が多く残されています。特に増加傾向にある脂肪性肝炎の病態解明や治療、また肝再生医療の面でも類洞壁細胞研究が一層注目されているところです。
このような背景のもと、今回のテーマを「肝類洞壁研究の未来予想図」とさせていただきました。古都奈良から今後の肝類洞壁研究の方向性を探り、多くの肝疾患患者の予後改善へと繋がる未来へ向けた新しい研究の息吹が感じられる学術集会になることを期待しています。
コロナの状況にもよりますが、基本的に現地での開催を予定しています。奈良市へのアクセスは京都、大阪から30分、伊丹空港から約50分です。日本最古の都である奈良には多くの歴史建造物があります。会場の奈良ホテルは、明治42年の創業以来100年の歴史と伝統のあるホテルで、皇族の方々やアインシュタイン、ヘレンケラーも宿泊した日本建築の良さを感じることができる名門ホテルです。野生の鹿 (古来から奈良では鹿は神の使者と考えられています)が多く憩う奈良公園に隣接しており、目の前には興福寺があり、東大寺、春日大社も徒歩圏内です。薬師寺や唐招提寺も30分以内で移動可能ですので研究会後に古都散策も楽しんで頂ければ幸いです。
年末の多忙な時期ですが、志を同じくする研究者との忘年会を兼ねて多数の演題応募および学術集会への参加を心よりお待ちしております。
第36回肝類洞壁細胞研究会学術集会
会 期: |
2022年12月9日(金)、12月10日(土) |
会 場: |
奈良ホテル / 奈良市
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開催形式: |
現地開催(予定)
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テ ー マ : |
肝類洞壁研究の未来予想図 |
当番世話人: |
𠮷治 仁志 |
学会事務局: |
奈良県立医科大学 消化器・代謝内科
〒634-8521 奈良県橿原市四条町840番地 |
運営事務局: |
株式会社コンベンションリンケージ内
〒604-8162 京都市中京区烏丸通六角下る七観音町634
TEL:075-231-6357 FAX:075-231-6354
E-mail:hsrj36@c-linkage.co.jp |
問い合わせ先: |
第36回肝類洞壁細胞研究会運営事務局
E-mail:hsrj36@c-linkage.co.jp |
事前参加登録
第36回学術集会は、行動制限がない状況が続く場合は現地開催となります。各種行動制限発出時は追ってホームページなどで通知させて頂きます。
下記の「*参加登録システム*」より参加登録をお願いいたします。
学術集会当日に会場での受付も可能ですが、出来る限り事前参加登録へのご協力をお願い申し上げます。
参加登録期間:2022年11月1日(火)〜 11月30日(水) 12月7日(水)
学術集会参加費:5,000円
学術集会参加費はオンラインクレジットカード決済のみとなります。
懇親会参加費 :無料
※懇親会は現時点では開催予定としておりますが、12月の状況を鑑み開催可否の最終判断を行いホームページに掲載させて頂きます。
感染対策には十分配慮の上、ホテルビュッフェと美味しいお酒を用意してお待ちしています
演題募集 <採択通知を11月上旬(予定)にメールにてお送りいたします>
*今回は40歳未満の方を対象とした「若手研究者セッション」を設けております。
演題申込用紙内の「セッション」欄にてご希望のセッションをご選択ください。
・若手研究者セッション: |
ご生年月日とご年齢をご記入ください。 |
・一般演題: |
「線維化」「肝癌」「脂肪肝炎」「非実質細胞」の各分野に関連する演題を募集いたします。 |
募集期間: |
2022年8月25日(木)〜 9月28日(水)
10月13日(木)まで延長いたしました
演題募集は終了いたしました
詳細は演題募集要項をご参照ください。 |
詳細情報