この度、第33回肝類洞壁細胞研究会学術集会を2019年11月30日(土)・12月1日(日)の2日間、大阪あべのハルカスで開催させていただくことになりました。大変光栄に存じますとともに、世話人の先生ならびに関係各位に感謝申し上げます。
本研究会は、33年前に久留米大学名誉教授谷川久一先生により久留米の地でスタートし、肝臓の基礎研究、臨床研究の発展に大きな貢献を果たしてきました。
この平成の期間に、臨床においてDAA製剤の導入によりC型肝炎ウイルスはほぼ駆除できる時代となりました。しかしながら、ウイルス除去後の発がんに関する問題は残されたままとなっていますし、糖尿病や生活習慣病に関連するNASHに基づいた肝がんの発生、腸内細菌叢が関わる肝疾患、あるいは肝再生医療等で様々な課題が新たに生じています。これら様々な肝病態に如何に肝類洞壁細胞が関わるのか、ますます、この研究会の役割が重要であると思われます。
今回、元号が新たに令和となり、その元年に相応しく、次代のリーダーとなられる先生方のワークショップを企画させていただき、大阪大学 疋田隼人先生、長崎大学 赤澤祐子先生、東京大学 木戸丈友先生、大阪市立大学 松原勤先生にご発表いただきます。また、ランチョンセミナーでは、近畿大学 萩原智先生、群馬大学 調憲先生、名古屋市立大学 田中靖人先生に、イブニングセミナーでは、日本医科大学 厚川正則先生、大阪府済生会吹田病院 島俊英先生に、特別講演では、大阪市立大学 大谷直子先生に、ご講演をいただきます。本研究会が、基礎と臨床の両面で肝臓病学研究の発展に貢献し、また若手の研究者が、存分に議論を楽しめる場となることを切に願っております。
あべのハルカスは、空港から、あるいは新大阪駅から約30分の交通の便のよい立地にございます。是非、多数の皆様のご参加をお待ち致しております。
以上