第37回肝類洞壁細胞研究会学術集会 当番世話人
順天堂大学医学部消化器内科 教授・チェアパーソン
教授 池嶋 健一
「肝微小環境の調和とディソナンス」
この度、第37回肝類洞壁細胞研究会学術集会の当番世話人を拝命いたしました。伝統ある当研究会を開催させて頂くことになり、教室員共々大変光栄に存じます。会期は2023年12月15日(金)〜16日(土)で、学術集会は順天堂大学本郷お茶の水キャンパス7号館小川秀興講堂をメイン会場として開催を予定しております。東京での開催は過去4回ありましたが、第32回学術集会(2018年)を松浦知和先生が開催されて以来5年ぶりとなります。順天堂大学は消化器内科肝臓研究室初代教授の故浪久利彦先生が本会発足当初のコアメンバーでいらしたこともあって長年深く関わっており、渡辺純夫教授は代表世話人も務められておりましたが、順天堂で学術集会を開催させて頂くのは今回が初めてとなります
肝類洞壁細胞研究会は、肝臓病学で肝実質細胞中心の研究が主体であった40年近く前から非実質細胞の重要性に着目して、故谷川久一先生のもと気鋭の研究者の集いとして発足しました。肝類洞壁細胞の形態・超微形態学的観察から単離培養系の確立、生理機能および病態生理、さらには治療アプローチに至る多くの研究が国内外で盛んに行われ、今日では肝臓の生理・病理を考える上で、肝類洞壁細胞の果たす役割が極めて重要であることは周知の事実となりました。一方、専らウイルス肝炎がメインテーマであった肝臓病学も、昨今では抗ウイルス療法が著しく進歩する中、メタボリックシンドローム関連の非アルコール性脂肪肝炎(NASH)やアルコール関連肝疾患など非ウイルス性肝疾患がよりクローズアップされるようになってきています。これらの様々な肝疾患において、臓器連関や代謝病態、免疫系の関与など、肝実質細胞と肝類洞壁細胞が織りなす多彩な生理的・病理的相互関係が病態の根幹を形成していることが明らかにされつつあります。
今回の学術集会では、肝類洞壁細胞の生理機能に果たす役割、すなわち類洞壁微小環境における調和と、病態形成における肝類洞壁細胞の機能的調和の乱れ(Dissonance;不協和音)を俯瞰するという観点から、テーマを「肝微小環境の調和とディソナンス」(Harmony and Dissonance in Hepatic Microenvironment)といたしました。特別講演には米国University of Southern Californiaの塚本秀和教授を招聘し、ご専門のアルコール関連肝疾患の病態研究、肝線維化や肝発癌のメカニズム解析などの最新のトピックスについてご講演頂く予定です。COVID-19の影響で研究者の国際交流の大幅に妨げられてきましたが、3年余が経過していよいよ国内外でも国際的な学術交流が復興の兆しをみせています。今回の本研究会でもこの潮流を生かした企画を組み入れるべく鋭意準備を進めておりますので、会員の皆様には是非ともご協力のほどよろしくお願いいたします。年末のご多忙な時期になりますが、例年通り肝類洞壁細胞研究に携わる諸先生方の忘年会を兼ねて、皆様ご参集頂けますと幸いです。
第37回肝類洞壁細胞研究会学術集会
会 期: |
2023年12月15日(金)、12月16日(土) |
会 場: |
順天堂大学本郷お茶の水キャンパス7号館小川秀興講堂
|
開催形式: |
現地開催(予定)
|
テ ー マ : |
肝微小環境の調和とディソナンス |
当番世話人: |
池嶋 健一 |
学会事務局: |
順天堂大学医学部消化器内科
〒113-8421 東京都文京区本郷2-1-1 |
運営事務局: |
株式会社サンプラネット メディカルコンベンション事業部
〒112-0012 東京都文京区大塚3-5-10 住友成泉小石川ビル6階
TEL:03-5940-2614 FAX:03-3942-6396
E-mail:hsrj37@sunpla-mcv.com |
問い合わせ先: |
第37回肝類洞壁細胞研究会運営事務局
E-mail:hsrj37@sunpla-mcv.com |
演題募集
*「一般演題」「Early careerセッション」を募集いたします。
演題申込用紙内の「セッション」欄にてご希望のセッションをご選択ください。
・一般演題:「類洞壁」や「肝病態」に関する幅広い分野を募集いたします。 |
・Early careerセッション:年齢等の規定なし、所属長の推薦で応募してください。 |
募集期間: |
2023年9月20日(水)〜10月18日(水)
11月1日(水)正午まで延長いたしました
詳細は演題募集要項をご参照ください。
演題募集を締め切りました。
|