第31回肝類洞壁細胞研究会学術集会の当番世話人を拝命し、大変光栄に存じます。学術集会は2017年11月24-25日 三重大学医学部附属病院外来棟5階ホールでの開催を予定しております。本研究会は肝類洞壁細胞の研究を通して病態解明と治療学の展開に貢献してきました。類洞を場として肝実質細胞と類洞壁細胞群が織りなす情報のクロストークはあらゆる肝機能発現の源泉であり、類洞壁細胞の生理学とその障害過程を明らかにすることは、肝障害機序を解明し病態への深い洞察に繋がります。
本学術集会では肝類洞壁細胞の研究の軌跡――真理の継承と変化の受容が同時に起こる雄渾なる学問のドラマ――を追体験し、先人たちが示した光輝ある道標に導かれつつ、類洞壁細胞学の未来を探訪してみたいと考えます。肝類洞壁細胞研究に大きな足跡を残してこられました和氣健二郎先生に 「肝類洞壁細胞研究の史的展望」 というタイトルでご講演いただきます。また塚本秀和先生には、肝類洞壁細胞研究の最先端と未来をお話しいただく予定です。シンポジウムや一般演題では肝類洞壁細胞学の最新の情報を発表していただき、研究会ならではの真摯な討論ができればと思います。多くの会員の先生方のご参加をお待ちしております。