この度、第28回肝類洞壁細胞研究会の当番世話人を担当させていただくことになり、大変光栄に存じます。2014年12月13-14日に岡山市において開催させていただく予定です。多数の先生方のご参加を宜しくお願い申し上げます。
昨年は大阪市立大学河田則文教授のお世話で、第17回肝類洞壁細胞国際シンポジウムと合同で第27回肝類洞壁細胞研究会学術集会が世界各国から多数の参加者を迎えて盛大に開催されました。肝線維化、肝再生、炎症、免疫などの基礎研究に加え、ウイルス性肝疾患はもとより、近年注目されている脂肪性肝疾患と肝類洞壁細胞との関わりなどについて多くの興味深い演題が発表されました。
最近、肝類洞壁細胞を取り巻く研究は新たなブームを起こしていると感じています。この理由の一つとして、肝炎ウイルスの研究が進み治療法に目途がついたこと、一方で急速に増加している脂肪性肝疾患やメタボリックシンドロームと肝類洞壁細胞との関係が重視されていることが挙げられます。さらに腸内細菌叢や肝臓代謝の研究から、腸と肝臓、内臓脂肪と肝臓、肝臓と全身臓器、などの臓器相関が注目されています。また、肝臓は免疫臓器の一つであり、移植免疫や自己免疫の面からも注目されています。
このような背景から、基礎・臨床を問わず多方面から多数の演題を応募いただきたいと存じます。年末のお忙しい時期になりますが、多数の皆様のご参集を宜しくお願い申し上げます。