第39回学術集会のご案内  
会期:
2025/7/26-27
会場:
北海道大学
医学部学友会館
「フラテ」
過去の学術集会 
第38回肝類洞壁細胞研究会学術集会
ご 挨 拶(第38回肝類洞壁細胞研究会学術集会を終えて)
第38回肝類洞壁細胞研究会学術集会 当番世話人
愛媛大学大学院医学系研究科 消化器・内分泌・代謝内科学
教授 日浅 陽一
日浅 陽一先生写真

 2024年12月13日と14日に、第38回肝類洞壁細胞研究会学術集会を、愛媛県松山市道後のにぎたつ会館にて、無事に開催することができました。開催した両日ともに比較的天候にも恵まれ、現地開催のみの開催でしたが、78名の先生方にご参加いただくことができました。これもひとえに、ご支援をいただいた代表世話人の河田則文先生ならびに世話人の諸先生方、そして、演題を投稿して熱心にご発表、ご議論いただいた先生方のおかげです。誠にありがとうございました。

 今回の研究会を企画したときは、まだ新型コロナウイルス感染症の行方もよくわからない状況ではありましたが、現地開催のみとすることといたしました。幸い、新型コロナウイルスおよびインフルエンザの感染状況もそれほど問題にならず、良かったです。また、松山道後での地方開催で、皆様に来ていただけるのか少し不安に思っていましたが、多くの若い先生方にご来場いただき、熱いディスカッションを賜りました。心より御礼申し上げます。

 今回の学術集会では、「肝類洞壁細胞がつなぐ基礎と臨床の融合」をテーマとさせていただきました。肝類洞壁細胞は肝臓において、代謝、免疫、炎症の要であり、腸管から注ぎ込む門脈血にさらされ、そしてリンパ管の源を担い、多種多様な側面を持つ細胞です。また、研究は基礎的な研究のエビデンスと、臨床研究での証明の両輪で取り組む必要がありますが、まさに肝類洞壁細胞はその接点となる細胞でもあります。その細胞を取り上げた当研究会の創設者の先生方と会の主旨に敬意を表するとともに、その原点に立ち返り、肝臓という臓器の様々な役割を、肝類洞壁細胞から考え直してみたいと思いました。その意図を少し出したいという思いから、今回は特別に主題セッションを2つ組ませていただきました。

 一つは、我々も現在トピックとして取り組んでいる肝リンパ管について、「肝類洞からはじまる肝リンパのミステリアスロード、第4の肝微小循環が切り拓く臨床への新展開」と題し、基礎的な動物実験を先進的にされている岡山理科大学獣医学部の水野理介教授をお招きしてご発表いただくとともに、基礎と臨床、病理と画像検査の各両面から第一線の先生方にこれまでのレビューを含めてご発表いただきました。もう一つは、「肝類洞壁細胞がつなぐ炎症、線維化、腫瘍進展のメカニズム」と題し、慢性肝障害から肝硬変、肝がんに進展する病変の主役である肝類洞壁細胞について、基礎と臨床の最新の知見をご発表いただきました。これらの主題セッションを軸に、いただいた演題について、サブテーマを割り付け、ベテランの各司会の先生方の円滑な進行のもと、すばらしい研究発表をいただきました。さらに、スポンサードセミナーでは、各方面のエキスパートの先生方に、熱のこもったご講演をいただきました。本当にありがとうございました。

 そして、学術集会の目玉である特別講演では、特別講演1として、第32回肝類洞壁細胞研究会学術集会会長、ならびに安定同位体を用いた研究の先導者でもある松浦知和先生に、肝線維化の指標として今まさに話題であるLAP-Dについてのご講演を賜りました。また、特別講演2では、坂本直哉先生に、ライフワークとされているウイルス性肝疾患のこれまでの研究の変遷をご紹介いただき、その将来展望について、これからの若手の研究者と我々にメッセージを賜りました。ありがとうございました。

 特別セッションとして、本研究会の発展に多大な貢献をされた「和氣健二郎先生を偲んで」、宇留島隼人先生に追悼講演をいただきました。和氣先生のすばらしいお人柄と、研究会のこれまでを振り返るお話しをいただき、感動いたしました。ご配慮を賜りました河田則文先生、準備をいただいた宇留島先生に深謝いたします。

会長招宴と懇親会では、愛媛らしさを出すために、医局員からドローンを用いた愛媛県の紹介ビデオメッセージを紹介させていただきました。また、やはり松山と言えば「野球拳」なのですが、それを知っていただくためにも、本場の「野球拳おどり」を披露させていただきました。野球拳おどり自体は健全なお座敷芸ですので、会員の先生方にその名誉回復と啓発をさせていただけたのではないかと存じております。日野啓輔先生、2日連続、誠にありがとうございました。

 開催者側が申し上げるのも大変僭越ではありますが、私自身も楽しく勉強できた2日間になりました。これもひとえにご参加をいただきました先生方のご支援のおかげです。本当にありがとうございました。

 また、この度の学術集会開催に尽力をいただいた事務局長の徳本良雄先生、リンパ管セッションに活躍いただいた廣岡昌史先生、そして会の運営に協力いただいた先生方に、この場を借りて御礼申し上げます。

 ありがとうございました。

第38回肝類洞壁細胞研究会学術集会
第38回肝類洞壁細胞研究会学術集会
第38回肝類洞壁細胞研究会学術集会